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【観戦記事】2024J1第36節 東京ヴェルディ vs ヴィッセル神戸

試合観戦記事

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スターティングメンバー

結果・スタッツ

東京V神戸
1得点1
59%ボール支配率41%
8(2)シュート(枠内)7(4)
119.1km走行距離118.1km
603(80%)パス(成功率)346(71%)

東京V得点者:90+1分オウンゴール

神戸得点者:7分山川

戦評

優勝に向けて勝ち続けたい神戸と、16年ぶりのJ1で躍進しており1つでも上の順位で終わりたい東京Vの一戦。

両チームともに高い運動量や球際の激しさに特徴があることもあり、90分を通してバトルが多く一進一退の展開が続いた。

試合開始直後の7分、神戸はCKのこぼれ球を山川がボレーを放ち、相手に当たってゴールに吸い込まれた。ここは神戸の個の強さや経験値が勝った場面だが、試合後の城福監督のコメントにもあったが東京Vとしてはクリアを大きくして未然に防ぎたかった。

その後は、東京Vがボールを保持する展開が続く。ウィングバックが幅をとり前進するが、神戸のディフェンスは固く、前線につけたところで潰される回数が多かった。

また、東京Vは90分を通して対角線のロングフィードも多様していた印象だが、これは神戸のボールサイドへの密集が速いという特徴の裏をかく狙いがあったのだろうか。

一方の神戸は、ボールを持たれる展開が続く。東京Vの前線からのプレスを回避する狙いがあったのか、ボールを奪った後にシンプルに背後にロングボールを放り込む回数が多かった。

神戸はシンプルな前進だが、前半終了間際には佐々木や武藤の個人能力の高さでゴールに迫る場面もあった。

互いに守備が固いこともあり、決定機は少なく一進一退の展開が続く。

ボールは保持できているものの決定機に至らない東京Vは、85分に松村を投入し、システムを4-4-2に変更。木村・染野の2トップでゴール前の人数を増やす。

アディショナルタイムに突入した90+1分、冒頭にも記載した対角線のフィードから東京Vが攻め込む。ポケットをとったこぼれ球を途中出場の山見がインスイングの軌道で中へ放り込む。これが相手に当たってゴールに吸い込まれた。まさに「ヴェルディ劇場」といった同点ゴール。

その後も東京Vは攻勢を強めるが、ゴールは生まれず、1-1の同点に終わった。

神戸としては良い時間に先制したものの、その後は主導権を握られ、さらには終了間際に勝ち点2を落としたようなゲーム。東京Vとしては、前回対戦とは打って変わって主導権を握るゲームだっただけに勝ち点3が欲しかった。互いに歯がゆい幕切れといったところだろうか。

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